2012年7月8日日曜日

ほんをよむ。

「影響を受けた本って何ですか」

私が影響を受けた本はいっぱいあります。影響って言ってもいろいろな影響があると思うので、今回は「考え方に影響を受けたなー」って思う本を挙げて回答にすることにしますね。

影響を受けた本。その本は、ショウペンハウエル「読書について」。
その本は先生から薦められて中学時代に読んだ本なので、原著を読むわけにもいかずさすがに翻訳ものでしか触れることができなかったのですが、それでも私にとって十分に興味深い本でした。読解力もあまりなかった頃なので、私は表面的な意味だけを汲み取るだけで精一杯でそれほど深いことを考えられたわけではありません。それでも、はっとすることが多く、教唆に富んでいるなと感じる本でした。印象に残っている一言を引用しましょう。


「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない」


一日何冊読んだ、これだけの量を読んだ、と読んだ量で自己満足していた中学生の私にはその言葉はとても耳の痛い言葉でした。でも本を読む中で自分で何か考えたかな、何か自分の血肉にすることができたのかな、と自問自答するうちに彼の言葉に込められた思いの片鱗を理解できるような気がしました。読書は量じゃなくて、質。


そして、その考えは高校時代は古典漢文にと熱中して「文学少女というか古典文学少女だよね」みたいなことを言われる今まで引き継がれています。また、この「何かを考えて自分の知にしない限り自分は他人の思考の上を反復的に辿っているだけ」と「量より質」という考え方は、私の信条になってます。時間の無駄と思考停止は嫌。こんな感じに。


そう「読書について」は思春期の私から何かを盗んで行きました、それは私の「旧読書スタイル」です!!


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四回目のろんだりんぐー!もはや反省なんて何もない!

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