2012年6月21日木曜日

初恋きおく。


「初恋ってどのようなものでしたか?」

「初恋」って何を指しているのかなって気になるところ。辞書的な定義によれば「生まれて初めての恋」で、それは私にとっては小学校のころの思い出だけれど、「あれってほんとに好きだったのかな」とか「あれって恋だったのかな」とか「よく考えたら初恋、お父さんお母さん従兄姉になっちゃうんじゃない?」とかいろいろと疑問が残るので「好きって言える気持ちを確かに持って初めて失恋したとき」のお話にしましょう。って、なんだこの定義、泣くぞ。


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初恋は中学校のときに同じ駅で電車を待っていた「先輩さん」にでした。
毎朝規則正しく同じ電車に乗っていると覚えちゃうんですよ、顔を、同じ電車の。
私は毎朝そのひとの涼しげな佇まいを見るたびに知らず知らずのうちに目で追っていました。ほんとなんでなんでしょうね、不思議なことに勝手に目が行くんです、「好き」なのか自分の気持ちもわからないのに。

その「先輩さん」、と言っても同じ中学に通っているわけでもなくほんとに先輩なのかすらもわかりません、とりあえずその人のことで知っていることは自分よりオトナっぽい素敵なひとってことだけなのですが、そのよくわからないひとを、私は本を読んでいるふりをしながら隙間から目を出して遠目にじっと見ていたり、外を見ながら音楽を聴いているふりをしてじっと見ていたりしていました。横浜から乗って石川町で降りるまでの10分くらいの邂逅。って、ああ、もう、私、気持ち悪いなあ、恥ずかしいなあ、これ!

なんだかんだで、その先輩を見るたびに日に日に恋ごころを募らせていました。あ、これが好きってことかー、なんてだんだんと気づきつつの。

でも、ここでの初恋の定義上、私は失恋しなきゃいけないわけです。だいぶはしょりますが結局、告白しようとして意気込んでいたら、付き合っている人がいるのを見ちゃって、私も「そっかー」みたいな感じで淡白に忘れた上に部活の朝練で登校時間変わったので「先輩さん」は思い出の中の住人になりました。まだ奪ってこそ恋なんて言える歳じゃないしね。じゃかじゃん。

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おい、ろんだりんぐ三度目だよ!いい加減にしましょう、わたし!!


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